カメラ以外にも物を入れたい。できれば三脚も。と言うことで探したカメラバッグ3品について。

そうだカメラバッグを買おう。リュックがいいな。

写真が趣味になりはじめたばかりの素人中の素人の僕に、怖いもの知らずの友人が、ホームページに使う写真の撮影を頼んできた。「じゃあ一肌脱いだろやないか」というわけで、先月から定期的に京都の山奥へ撮影に赴いている。

普段の僕はカメラバッグでもなんでもない普通のバッグ(リュックやショルダーバッグ)にカメラを入れて、鼻歌交じりに散歩しながら写真を撮っているのだけど、さすがに頼まれたからにはそうはいかない。

何故なら、交換レンズも持って行きたいし、予備のバッテリーやブロアー、三脚だって持って行きたい。せっかく頼んでくれた友人のため、素人なりに万全の体制でのぞみたい。そんな気持ちになるじゃないですか。

そう考えてみると、撮影道具以外にも着替えも持って行きたいし、道中に読む本も持って行きたいなあ、、、、

などと妄想しながら、初めてのカメラバッグ選びを始めたのである。

ちなみに僕は片方の肩にだけ負荷がかかるのが嫌なので、ショルダータイプはNG。それから荷物は全て一纏めにしたいから、背中に背負えるバックパックの中から用途に合うものを探したいと考えた。

バックパックにこれだけの物を入れたいゾ。

まずはとりあえず収納したい物をリストアップしてみた。

  • カメラ(α7Rii)
  • レンズ1号(FE24-105G)
  • レンズ2号(NOKTON 40mm F1.2)
  • レンズ3号(MACRO APO-LANTHAR 65mm F2)
  • 三脚(マンフロット befree)
  • バッテリー 3個
  • レンズブロアー
  • iPad
  • ノート(A5サイズ)
  • 筆記用具
  • Tシャツ or シャツ(着替え用)
  • エアリズム(着替え用)
  • タオル2枚
  • 財布
  • iPhone
  • モバイルバッテリー
  • イヤフォン

と、こんな感じになる。

あとは電車で赴く時なら車中で読む本や、天候によってはナイロンのパーカーなども加わえたいな。

カメラとカメラ以外の物を分けて収納したい。

早速インターネットでカメラバッグを検索してみて気がづいたのが、カメラバッグとはカメラとレンズ専用の鞄のことなんだなぁということ。つまりカメラとレンズを収納することがメインになっていて、他の荷物のことは後回し。そんなバッグが多い印象を受けた。

どのバッグも構造はだいたい同じで、ファスナーを開けると中は大きな1室になっていて、クッション材に覆われている。そして同じクッション材で出来た間仕切りが室内をいくつかの『田』の字に間仕切っている。この間仕切りはマジックテープで張り付いているだけなので、好みの場所に付け替えて室内を自由にレイアウト出来る仕組みだ。

確かにこれは便利そう。

だけどこのタイプって、カメラ以外のものは一体何処に入れるんだろう?

そんな疑問が浮かんでくる。

どのバッグにもカメラとレンズ以外の物を収納するために、外部にポケットが用意されてはいるが収納量はイマヒトツな物が多い。つまり僕のように着替えを収納するような用途は考慮されていないようだ。

「カメラとレンズを収納して、余ったスペースになんでも収納してくださいね。」ということだろうか。

「ポケットには財布などの小物を入れてね。」

と、そんな設計思想が伝わってくる。

この手のバッグを敢えて住宅に例えるなら巨大なワンルームだろう。

大きなワンルームの部屋には、幾つものパーテーションが設置できて自由にお使い下さいと言った感じだ。そしてその主室の周りにはトイレやバスルームよろしく最低限のユーティリティースペース(ポケット)が付いてくる。そんな構造だ。

でも僕は汗をかいた服をカメラと一緒にしたくないし、タオルを取り出すたびに、カメラの入ったワンルームを開け閉めするのも嫌だなあと思ってしまう。

僕のように考えるユーザーも少なくないと思うのだけど、僕はよほど変わり者なのだろうか?

と云うのも、カメラバッグと名の付くほとんどのバッグが、このワンルーム構造なのだ。

なんでなんだろうね?

そしてワンルームと同じくらい気になったのが三脚の収納方法について。

三脚をカバンの横にベルトで縛るのが嫌だ。カバンの中に入れたい。

なぜだか知らないけど、三脚をカバンの横にベルトで縛って収納するタイプのバッグがとても多い。

とても多いどころか、殆どのバッグがこの構造を採用している。

でもこれってすごく重量バランス悪くないですか???

なんで皆揃って横付けなんだろう?

ところでこの方は三脚バッグに入れたままでも収納できるのかしら?

っていうか、それより何より僕は三脚もバックパックの「中」に収納したいんですけど。

と、ここでも僕の望みとカメラバッグのメインストリームに乖離があることが判明してしまう。

ガックし。

だけど諦めず散々あちこち調べていると、なんとか3品ほど、僕の希望するバッグを見つけることが出来た。

NYA-EVO ニア・イーボの『FJORD』フィヨルドシリーズ

ひとつ目はNYA-EVO(ニア・イーボ)というブランドの『FJORD(フィヨルド)』シリーズ。

シリーズには『FJORD 26』、『FJORD 36』と『FJORD 60』の3つがあって、それぞれサイズが異なっている。数字は容量(L)を表している。

実はこの『フィヨルド』はこれ単体ではただのバックパックで、カメラ用のクッション機能を持っていない。

どういうことかと言うと、購入者は『フィヨルド』と一緒に専用のカメラ&レンズポーチを購入し、それをセットして使う仕組みになっているのだ。

面白いのは、専用カメラ&レンズポーチにも3つのサイズがあって、ポーチを収めると残りの部分はフリー収納スペースとして使える構造になっている。

つまり購入者はカメラとレンズの容量に合わせた収納ポーチを選び、さらに残りの内容物に合わせてバッグ『フィヨルド』のサイズを選ぶ事が出来るという仕掛けだ。

まるで合体メカのようですな。

下のイラストは一番大きな『FJORD 60』に3つのカメラ&レンズポーチを収めた場合の、それぞれの容量を図示したものだが、小さなポーチを入れるとバッグの80%は他の収納に使え、最も大きなポーチを容れても40%はフリースペースとなるのが分かる。

これなら撮影道具以外にも色々と入れられそうだ。

さらにこのバッグの良い点は、レンズの出し入れはバッグの背面から、そしてフリースペースの取り出し口は上部からになっているうえに、この2室は完全にセパレートされているので、濡れた衣服とレンズを入れても一緒になることはない。

この点もとても使い勝手が良さそうだ。

最後に三脚の収納について。これも下の写真をご覧いただくと一目瞭然。バッグの横に収納できるのは一般的なカメラバッグと同じだが、なんとバッグのセンターにも収納可能だ。

それにサイズを想像するに、一番大きな『FJORD 60』に最も小さなポーチの組み合わせなら、僕の三脚ならフリースペースに収納できてしまう。

うん。これはいいぞ。

ただひとつとっても残念なのは、現在、海外通販でしか入手方法がない点。(先日までクラウドファンディングのMakuakeでの販売もあったのだけど、商品到着は11月末と5ヶ月以上も先)

どこかで機会があれば一度実物を見てみたいなあと思っている。

THE NORTH FACE の『TELLUS PHOTO 40』

2つ目に気になったのは、THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)の『TELLUS PHOTO 40』(テルスフォト40)だ。

調べてみると『TELLUS PHOTO 40』は昔からあるようで、過去にはカラーバリエーションもあったようだけど現行品はブラックのみ。意外にもノースフェイス唯一のカメラ用バックパックだ。

『TELLUS PHOTO 40』は大阪の石井スポーツに在庫があったので実際に見てきたのだけど、『FJORD』シリーズに負けず劣らず、かなり魅力的だった。

まずは下の写真をご覧じろ。

これはバッグを横から見た写真で、バッグの両サイドにある取り出し口のジッパーを全開にしたところだ。

両サイドともに全開すると、完全にバッグ底部は左右筒抜けの状態になる。

ちなみに閉じるとこんな感じ。

大いに注目したいのは、カメラ&レンズを収納する部分が天地中央に配置されている点だ。

もう一度、両サイドの開口部が全開になった写真をご覧いただきたい。

このバッグは底部と上部をフリースペースにして、真ん中にカメラ&レンズ収納部を配置する3室構造になっている。

ポイントはカメラ&レンズ収納部が常に宙に浮いていること。

つまりカメラ&レンズ収納部を真ん中に配置することで、バッグを地面に下ろす時や、床や地面に直置き中の撮影機材への衝撃を抑えることが出来る。

さらにこのレイアウトにはもう1つメリットがある。

それはバッグ左右からアクセスしやすい中央にカメラ&レンズを収納することで、バッグをいちいち下ろさなくてもカメラを取り出すことが出来る点だ。これは背面からしかアクセス出来ない『フィヨルド』よりも素敵に思えるなぁ。

そして素敵は続く。

カメラ&レンズ収納部は、他のカバン同様にクッション材で出来ているように見えるが、これがただのクッション材ではないのだ。

間仕切りのパーツ以外の箇所、つまり収納部屋の外壁には、クッションの中にかなり硬い芯材が入っているのだ。それはまるでヘルメットのようで、ちょっとやそっと何かにぶつけたところで、カメラもレンズもビクともしないだろう。

大きなバックパックを背負うと、ついつい柱や壁にバッグをぶつけてしまうことってあるけど、これだったら安心だ。これには本当に関心してしまった。

おまけに、このカメラ&レンズ収納部は取り外しも可能。不要な時は外してしまって2室の登山用バックパックにしても良い。さらにこの2室を隔てる間仕切りも外してしまって大きな1ルームのバッグにすることも出来てしまう。

僕ならきっとカメラ&レンズ収納部を一番底に配置して使ってみる。どうしてわざわざ折角、宙に浮いてるカメラ&レンズ収納部を底へ持っていくかというと、そうすればその上に三脚が余裕で収まるスペースが生まれるからだ。カメラ&レンズ収納部は硬い壁で覆われているので、三脚を乗せたってビクともしない。

ちなみにオフィシャルで想定されている三脚の収納箇所は、バッグの外部。場所は横ではなくセンターだ。もう一度、一番最初の写真を見ていただくと2本の固定用ベルトが見えると思う。

質感も、他のノースフェイスの登山用のバックパックと同等で丈夫そうに思える。

うん。これはいいなあ!

HAKUBA の GW-ADVANCE PEAK 25 E1 バックパック

そして最後は、日本のカメラ用品専門メーカーHAKUBAのバックパック『GW-ADVANCE PEAK 25 E1』だ。

GW-ADVANCEには25の他に20という一回り小さなサイズもある。数値は他のバッグ同様に容量(L)を意味している。

このバッグも大阪のヨドバシカメラに在庫があったので実物を手にとって確認できた。

このバッグの構造はノースフェイスのテルスフォト40と同じ3室構造。さらにバッグの横面からカメラ&レンズ収納部にアクセスできる点も同じだ。(ただしテルスフォト40と違って左側面からしかアクセスできない。)

GW-ADVANCEの3室構造は、同じ3室でもレイアウトがテルスフォト40とは大きく異なっている。下の写真を見ると一目瞭然なのだが、第1室と第2室を覆うように第3室がレイアウトされているのが特徴だ。

カメラ&レンズ収納部は第2室に位置するのだが、他のバッグ同様、内部にはクッション製のポーチが収まっていて取り外しが可能だ。これを取り外して、さらに第1室と第2室の間の間仕切りも取り外せば、大きな1ルーム+第3室の通常のバックパックとして利用することも出来る。

ちなみに第3室は、完全にセパレートされているので、他の部屋と合体することはできない。

実はこのバッグは今回取り上げた3つの中で一番小さいのだけど、この3室目の使い勝手がとてもよく、なんと僕が使っている三脚(マンフロットBefree)はこの第3室に収まってしまった。

本来は、三脚はバッグの横にベルトで固定するのが正しい使い方のようだけど、、、、(他の2つのバッグと違いセンターに据え付けは出来ない)

それから地味なポイントだけど、ショルダーパッドの付け根のところに『くびの負担がZEROフック』が付いているのも小技が効いていて素敵だ。

これならカメラを首からぶら下げて歩き回っても大丈夫なのだろう。

カラーは3色。

ところでヨドバシカメラの店頭でびっくりしたのだが、このバッグは今かなりの破格(8,000円程度)で販売されている。楽天でも同等の価格で売っているお店があるので、そろそろ次のモデルでも出るんだろうか?